Workbench入門講座 その(5)
Workbench内のドロワー
さて,Workbenchを開くと次のようなドロワーが見られます.
Devs デバイスドライバ格納
Expansion 拡張ドロワー
Utilities ユーティリティ
WBStartup ワークベンチスタートアップ
C 実行可能なコマンドファイル
L ハンドラー,ファイルシステム
S AmigaDOSスクリプトファイル
T RAM上での臨時ファイル
Devs
今回は,これらを順不同で,重要なものと思われるものを説明をして行きたいと思います.まず,Devsですが,これは,AmigaとそれらのI/Oやソフトで使用するデバイスドライバーが格納されるドロワーです.標準のDevsにはさらに次のようなドロワーが入っています.
DataTypes
DOSDrivers
KeyMaps
Monitors
Printers
Devs/DataTypes
DataTypesにはさらに次のようなファイルが入っています.これらはMultiViewを使うとき,あるいは単独でデータを見る時などに使用します.また,これ以外のデータを再現する時は,フリーウェアなどからこのDataTypesのドロワーにコピーをして使用します.また,アプリケーションで使用したデータタイプをここにコピーして,Workbenchからかも使用することができます.
AmigaGuide Amiga用ハイパーテキスト
Devs/DOSDrivers
さて,次にDOSDriversですが,ここにあるWorkbenchのDevsに入っているものと,Strage Diskに入っているものとがあります.これらはAmigaを立ちあげるときのパラメータなどを書き込んでおくものです.これらは次のようなものがあり,スクリプトで書かれています.
PIPE これを経由してファイルに書き込む
AUX 補助デバイスドライブ
RAD recoverable RAM Disk
PC0 MS-DOSのためのデバイスドライブ
PC1 同上
RADはユーザーがCONFIGを設定できるRAM DISKです.これは,普通のRAMと一味違った使い方ができます.また,時間があればPIPEデバイスを含めて使い方など掲載したいと思います.PC0はCrossDOSを使うときのDF0:のデバイス,PC1はDF1:のための同じものです.
Keymapデバイスは,キーボードの構成をコントロールします.Workbenchをインストールするときには,それぞれの国の言語を選ぶとき,このDevs/Keymapにそれに応じたデバイスドライバがコピーされます.大語界は"Nippon"というKeymapをここにもってきます.
Monitor/Printerデバイスドライバも,同様に,Workbenchをインストールするとき,あるいは,必要に応じてStrageからこのDevs/Monitors,Devs/Printersにコピーして使用します.ただ,ハードディスクを使わない場合は,Strageドロワーを使います.MonitorやDOSドライバーを使うときは,それぞれのアイコンをダブルクリックします.
C
さて,Cドロワーですが,これは普通,プルダウンメニューの,"Show>>ALL Files"でしか見ることはできません.これは,MS-DOSのCOMMAND.COMと同様に,PATHを設定しなくても,どのカレントファイル(ドロワー)であってもCにあるコマンドは有効に働きます.COMMAND.COMと異なるのは,Cにコマンドやプログラムをコピーすることができます.例えばファイルの圧縮/解凍プログラム-LHAをこのCに入れておけば,どのドライブやドロワーの中でも,LHAによる解凍が可能です.
(以下次号)
AmigaOS3.1
さて,ここでAmigaOS3.1が発売されましたので紹介致します.これにはA500/2000用のもの,A3000用のもの,A4000用のものとがあります.A500/2000用のものは,ROMが1つで,A3000,A4000のものはROMが2つはいっています.また,DiskはInstall,Workbench,Extras,Storage,Locale,Fontsの6枚です.それに,DOS,Workbench,Arexxのマニュアルがついていました.
さて,改良点は次の通りです.
まだ,すべてを確認したわけではありませんが,非常にうれしい改良です.特にグラフィックボード,CD-ROMの改良は当然と言えば当然ですが,米国コモドールが倒産してどうなるのか,不安であった時にこういうOSが発売されるのは...Amigaらしいじゃありませんか!なお.このOS3.1はコモドールUKではなく,ドイツ"Village Tonic Marketing GmbH"からの供給です.ドイツはすごいなあ.