次世代Amigaのアーキテクチャー


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Posted by 杉村 on January 23, 1999 at 23:14:39:

QNXの質問がありましたので、それに答える形で、ここに載せます。
少し長いです。この元の原稿はAmiga International社がComputer98
で、話したものを同社がまとめたものです。英語で書かれたものを翻訳
しました。会報にも載せます。
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次世代Amigaアーキテクチャー

次世代Amiga,QNXと提携と発表

Amiga Incは、次世代Amigaアーキテクチャーの基本にリアルタイム・OSのQNXを使用し、QNX Software System社(カナダ)と提携することを発表した。

 Amiga Incの社長であるJeff Shindlerは、「Amigaは世界のマルチメディア・アーキテクチャーの先駆けとして産業界に衝撃を与えた。」さらに「QNX-リアルタイム・OSはAmigaのユニークな性質に似ている。21世紀からのAmigaの復活に対する我々のビジョンの到達するための基本をQNXは与えるだろう。

「 我々はこの提携は、優れたOSの技術、共通の会社の考え方、株主の先見性との 強力な提携であると考える。」とQNXソフトウェアシステムズ社の主任技術者であり、共同創設者であるDan Dodge氏は答えた。

QNX-OSの基礎を作ることにより、Amigaが生まれた1985年がそうであったように、次世代コンピュータを作るための特徴と機能を加えたQNXとともに、Amiga社は行動するだろう。

次世代Amigaの特徴

OSの主な特徴
・ハイトでコンパクトな設計
・"process"(処理)と"thread"(タスク:後述)を伴った十分にまねの出来ないマルチタスク
・能率的でコンパクトなOS
・フル32ビット
・仮想メモリー対応
・ROM化可能
・マルチプロセッサ対応
・分散処理対応
・オープンスタンダードアーキテクチャー
・業界標準API(アプリケーションプログラミングインターフェース)をサポート

マルチタスク
・ハイパフォーマンス3D(OpenGL)
・フルカラー(24ビット)
・普通のTV、SVGA、ハイビジョンなどのHDTV対応
・マルチメディアゲームを中心に考えた設計
・リアルタイムアニメーション(音/画像/CG)
インターネット
・ネットワークを中心に考えたアーキテクチャー
・ハイパフォーマンスインターネットに対応
・フルJava対応
・コンシューマ通信(ネットワークそのものをユーザーが持つ)
目指すもの
・新しいデジタルインターフェイス規格
・どこにもないAPIをAmigaが目指す。
・今後のAmigaがハードウェアをリードしてゆく。

質疑応答
Q 今からAmiga社はQNXのソフトを作るのですか。
A いや、QNXは基本OSであるので、Amiga社はQNX社と提携して、それに拡張ユーザーインターフェイス、マルチメディア関連、その他の多くの凝縮した機能を加える。
これは、Amiga社の開発プログラムを通じて、供給される。

Q 今、自分の持っているAmigaのアプリケーションはそのままではつかえないのですか?
A そう、新しいOSは今までのAmigaとよく似たプログラム環境だ。しかし、それはかなり異なる。新しいOSは"process"(処理)と"thread"(AmigaのProcess/Taskに似ている。)、クリーンなマイクロカーネル・アーキテクチャー、が特徴である。すべてのハードウェアに対するアクセスはドライバーを通じている。もし、そのアプリケーションが”ハードに当たれば”それは動かなくなる。よりよい方法で書かれたアプリケーションは、変更することが可能だろう。新しいアーキテクチャーの十分な利便性を追求することは、新しいAPIの利便性を追求することである。私たちはまた、一般的に古いアプリケーションに利用され、新しいものに変換する開発ツールをはっきりと提供するつもりだ。

Q 自分の古いアプリケーションはどうなるの?それらは動くの?
A 開発システムのためのA1200と機能的によく似たPCIカード上のClassic Amigaを研究中だ。それは、AmigaOS3.1/3.5のアプリケーションが動く。



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