C64Cのレストア其の2


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Posted by はまかわ on January 10, 2001 at 21:36:55:

C64Cレストア報告その2

では、実際の作業内容です。


1.ボディーのクリーニング


其の前に・・・

準備する物

普通に掃除するだけなら

+ドライバー
ナイロン消しゴム
使い古した歯ブラシ
ジョンソン・ガラスクリーナー
掃除機
呉工業CRC556


さらに完璧を望むなら

基盤洗浄用フロン
クローム&金メッキ用ツール
半田コテ
ラジペンやニッパなどの電子用工具一式

調整用にテスターやオシロ、周波数カウンターなどが在ればさらに良い。

綺麗にする前に・・・

クリーニングを完璧に行なうには、まず本体をバラバラにします。
ボディーは3本のタッピングビスのみで固定されています。ねじ山の合ったドライバーで外してください。
ねじを外しましたら本体向かって左側のRUN/STOPのキーの横あたりに裏ブタと表ブタが小さな爪で
固定されていますので、樹脂を割らない様に裏ブタ側を軽く奥に抑えて上ブタを外してください。
また右側のF3・F5のあたりの横にも爪がありますので、同じ要領で外してください。
左右が外れますと後ろ側にも3箇所の爪がありますが、簡単に外れます。

上ブタが外れますとキーボードユニットが見られます。
キーボードは2本の3mmビスで固定されているだけですので、簡単に外れます。
但し、本体とキーボードユニットとはハーネスで繋がっていますので、電線が切れないように
コネクター本体を持ち無理に引っ張らない様に丁寧に抜いてください。

本体基盤が出て来ますが、FCCノイズ対策用の金属製シールド版で覆われている為、この段階ではCPU
などの半導体デバイスは見れません。

シールド版とメイン基盤とは3mmのタッピングビス7本で本体裏ブタに固定されていますので、全ての
ビスを外しますとメイン基盤及びシールド版が裏ブタより取り外せます。7本のビスは寸法が2種類使われているので
外した段階でビスの位置関係をメモしておくと良いでしょう。

シールド版は面取りがされていない為、切り口が鋭利な状態になっていますので気をつけてください。
また、この段階でメイン基盤が露出してしまいますのでこの作業の前に体に帯電している静電気を吐き出しておいて下さい。
この時代のCMOSはサージ対策が施されている為、簡単に半導体は破壊されませんが、少し時代を遡ったマシンでは
イッパッで飛んでしまう恐れがある為、古いマシンのレストア時の習慣付けしておいて下さい。
裏ブタとメイン基盤の間には絶縁用のフイルムとFCC対策用の金属製シールド版がありますので、
折り目が付かないように取り外せます。

メイン基盤と裏ブタの分離は、そのままではコロッと取れません。
基盤左側を先に手前に引き、斜めにした状態で抜き取るとアッサリ外れます。

これで本体のバラシが完了です。

ここまで、バラしますと各部品の状態や、汚れの状況が良く解ります。

PCや家電製品は本体が適度に暖かい為、虫が好んで住み込みます。わたしのマシンにはオーストラリア生まれと思われる
ゴキチャンが二匹と何かのサナギが数匹がカラカラになった状態で、おまけで付いてきました。アンラッキ!!ーー

1.ボディのクリーニング編

先ず最初にボディに付いた鉛筆や正体不明の汚れを消しゴムで綺麗に取ります。
この段階で付着した汚れを出来る限り除去してください。

次にぬるま湯に漬しながら歯ブラシを使って蓋や隙間の埃を流します。おおまかに埃が取れれば、ガラスクリーナーを吹きかけて
1分ほど待ち汚れが浮き上がるのが見えたらスポンジで軽くこすりながら洗剤や汚れを取り除きます。

ガラスクリーナーが無い場合は衣料用洗剤を使ってください。強力なマジックリンやマイペットは樹脂を変色させますので
絶対に使わないで下さい。

綺麗になれば陰干しで乾かします。直射日光は日焼けしますので変色の元になりますので厳禁です。

2.キーボード編

キーボードは一番汚れが目立つ場所です。従いまして一番クリーニングのやりがいがある場所です。
C64Cのキーボードは比較的簡単にキートップボタンが外れます。ボタンを外す前にキーボードの配置をメモに取るか
またはコピー機でコピーを取っておきましょう。キーを取り外すのは左上の数字の1から右に進めて抜いていきますと次々楽に外せます。
それぞれのキーにはスプリングが付いています。このスプリングから埃を取った後、ビニール袋にまとめて入れて、CRCを2秒ほど
袋の中に噴きかけて袋の口を塞いでシェイクするとスプリング全体に綺麗に油が回ります。

ボタンが外れると埃が溜まっているので掃除機で吸い取った後ティッシュにガラスクリーナを湿らせ軽く汚れを拭き取ってください。
汚れが取れれば水で湿らした布で洗剤の成分が無くなるまで綺麗に仕上げます。この作業でのポイントはキーボードを天井に向けて
掃除をすればユニットの中に洗剤や水分が入りにくくなるので安心です。

外したキーは、ぬるま湯の中に衣料用洗剤を混ぜ軽く手で、かき混ぜると綺麗になります。この作業でも洗剤の成分が残らないように
水洗いを徹底してください。脱水はネットの中にキーをまとめて入れて脱水機にかけると早く脱水できます。

注意
アホほど、かき回すと文字が無くなるよ!

陰干しで乾燥。


軽いお手入れならここまですればケッコウ綺麗になります。
基盤やシールド版の埃などを掃除機などで吸い取れば良いでしょう。


ここから先はある程度のリスクが伴いますので注意して下さい。

C64Cレストア其の3では


3、基盤回りのクリーニング及び点検
4、内部機構部品のクリーニング及び点検
5、メッキ品の修復
6、半導体関係の劣化部品の点検、及び交換作業

その他モロモロ(PAL→NTSC改造など)

を紹介しますので宜しく。





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