Posted by Prophet5MC4 on June 12, 2003 at 17:51:19:
へええ、こんなHPがあったんだ…。
1990年代前半、世界最強最速のパソコンはAMIGA4000と1200だった。UNIXベースのライトなOSとAGAchipsetのコンビネーションは他のパソコン勢を軒並み駆逐するだけのポテンシャルがあったはずだった。ただ一つの誤算はコモドールの営業と新製品開発に対する資金投資のケチ臭さとソフトウェア開発に対する軽視した姿勢だった…。彼らにあったのは現状維持願望だけであって商品に対する熱意は無かった。せめて任天堂ぐらい開発に対する粘りがあれば世界のコンピューター情勢はもっと変わってたのに、と悔やまれてならない。
僕がA1200を購入したのは、Dungeon Masterやりたさと、ハードウェアアーキテクチャーの優秀さに惚れたからだった。当時は皆、マルチメディアとヴァーチャルリアリティ言う言葉に踊っていたが、真面目にそれらを実現するには今までのような(そして今でも)CPUインテンシヴなパソコンだと早々と限界が来るはずだ、と誰も気づいていなかった。僕は、それらはAMIGAの発展形でなければ実現するはずがない、と思ってた。
例えば、Appleは“技術力のあるメーカー”と言うイメージがあるがこれは誤解で、正しくは“ソフト開発力のあるメーカー”である、と言う事を多くの人は気づいていない。決して“優秀なハードウェアを作れる会社”ではないのだ。彼らのような方法だと、いくら優秀なソフトを開発してもどんどん高速なCPUが必要となり、結局より高速なマシンが市場に投入されなければいけなくなる。いたちごっこだ。これは普通にパソコンに接してれば良く経験する“買ったと思ったら新しい機種が出た”と言うアレだ。これは現在のようなグラフィックベースのへヴィなソフト環境だと永久に解決されることがないだろう。
ソフト開発者も良く知ってる。例えばWINDOWSマシンは大したことはない、と。比べてAMIGAがいかにフレキシブルなのかを。ただビジネスにならないのだ。だから心有る開発者は皆パソコンソフトを開発するよりプレステなどのゲーム機用のソフトを開発したがる。金の問題はともかく、いわゆるパソコンに魅力がないのだ。今のままではパソコンはその内死滅して、ゲーム機と携帯だけで全てが賄える世の中になると思う。(それを予見したからビル・ゲイツはX-BOXを市場に投入したのだろう。うまく行ってるとは思えないけど)
そう考えると、“一度は(C-64で)市場制覇した巨人”コモドールが消滅したのはホントに悔やまれる。彼らに必要だったのはAMIGAなみのフレキシビリティと商品へのAMI-(愛)だったのだ。(尤も外部開発商品だったから感じづらかったのかもしれないが)僕のA1200はコモドール消滅と共にDTM専用機へと成り下がってしまった。
A-1200はホントいい機械だった。それまでMacのCentris650を使ってたが、040マシンと020マシンを比べても遜色のない速さだったし、Appleの商品はOS自体にゴチャゴチャ余計な機能が満載だったため、それ自体が非常に重い。当然アプリケーションを走らせると度々フリーズ。それに比べるとWorkbenchは必要最小限の機能しか搭載されてなかったのでとっても軽くサクサク動く。とても快適だった。
Amiga WorldやAmiga Formatを読んでいたので、コモドール消滅後はドイツの会社にAMIGAが売られたことは知ってたが、その後の事は知らなかった。(その会社も潰れたんですよね?GATEWAY傘下になってたんですか?)AMIGAのオリジナルの開発者(ATARI2600、ATARI LINXやEAの3-DOの開発者でもある)も亡くなった、と聞いているんで、開発部門は現在どうなってるんだろう?ホントは、願わくばSONYのような技術力のある会社に資本参加してもらいたいトコなんだけど…。VAIOなんて作ってないでさ。尤もSONYはマイナー化恐怖(βの失敗)やらパソコンコンプレックス(MSXの失敗やらワークステーション事業の失敗)やらあって実現は難しいだろうけど…。
ところでこのHPってAMIGAからアクセス出来るんですか?AMIGAでネット接続できる、って聞いたことがないんで…。(これは漫画喫茶のパソコンから書き込んでます)