Posted by n-before on May 04, 2001 at 18:00:32:
In Reply to: エンドユーザーの立場から posted by dick on May 01, 2001 at 16:44:15:
はじめまして、dick殿
dick殿の考え方は正しいと思います。
ただし、エンドユーザを考えていない経営者ならば、銀行が融資してくれないでしょうね。
現時点Amiga Inc.が行っていることは、開発者側に対して有利でありユーザ側の恩恵が少ないということは、前回の文書で示した通りです。
Amiga Incが早急に取り組まなければならないことは、dick殿のおっしゃっているキラーソフトを作成するメーカーが呼び込むことなのです。
実際のところ、コモドール社が倒産してからというものの、ハードを作成していたAmiga Incはもちろんのことですが、Classic Amiga用のソフトを開発してきたソフトハウス、そのソフトを販売していたディーラーにも多大な損害を被っています。
何より問題だったのは、各ソフトハウス・ディーラーの顧客の信頼を無くしていることです。(この中にdick殿の言うエンドユーザがいるのでしょう)
一度失った信頼は、ビジネスを行う上では2度と復活することはないと考えてよいでしょう。
また、ソフトハウス、ディーラーが顧客に対して営業活動を行うとき、新ハードの出る見込みの薄いマシンのソフトを勧めたところで、断られてしまうのは目に見えています。
少しづつでありましたが、Classic Amigaで独自の面白さを持つソフトを開発していたソフトハウスは去っていきました。
現在Amiga Incは、現時点でもClassic Amiga用のソフトを開発しているソフトハウスに対して、少ないコストで、新しいAmigaの環境に移行できる環境を整備していると考えた
ほうがよいでしょう。
でも、それだけでは現状より良くはなりません。
そのためには、WindowsやLinuxに移行してしまったソフトハウスも振り向かせるようなものを用意する必要があったのだと思います。
それが、AmigaSDKなんだと思います。
intentの将来性はかなり明るいと見てよいのではないでしょうか。
なぜかというと、JAVAの動作速度が速い事が挙げられます。JAVAというのは、一見成功しているように見えますが、それはサーバの方の話であり、クライアントや埋め込み機器の分野では、実際に使われる機会は少ないようで
す。
その分野を切り開くことができるということは重要なことであり、埋め込み機器はパソコンより多く出回っているので、より大きな利益につながりそうです。
問題はAmiga Incだけのことではなく、ソフトを開発しているメーカにも問題があるのでしょうね。
エンドユーザの意見を吸収出来ないほど、弱りきっているのです。
それが、Amigaだけの面白いものが出てくるかは、未知数なのですが。
SDKが出て1年経ちますが、何ができるか研究段階であるのでしょう(いい意味で言うと)。
ただし、Amiga Incにも問題はあります。
ClassicAmigaは、グラフィックに強いマシンとしてゲームが結構出ていましたが、3Dのライブラリがまだ出ていません。
新しいAmigaでは3Dゲームが出るのはまだまだ先のような気がします。
また、AmigaSDKで作成したソフトをAmigaSDKを持っていない人に配布するためのランタイムライブラリが無いような気がします。
これがないと、ソフトを作ってもエンドユーザに恩恵が届きませんし、ソフトメーカも儲かりませんよね。
・・・
もうひとつ重要な点があります。
dick殿は、新しいAmigaのコンピュータの登場を望んでいるようですが、Amiga Incからハードは出ないと思いますよ。経営者が変わった後にそのような発表があったと思います。
だから、Amiga Incはソフトしか出ないと思いますよ。
この選択は、間違っているとは思いません。
Amiga IncはSDKの作成と環境の整備や規格の設計しかしなく、OS、ハードの設計・製造は、別会社が行うという体制は、悪くないと思います。
グラフィックチップ・サウンドチップ・マザーボード製造する専門の企業が多数あり、研究費を数億以上つぎ込んでいるような状態では、Amiga Incのような小さな会社では太刀打ちできないでしょう。
これも、どこかで聞いたことがあります。
キラーソフトの予兆はまるっきりなしなのですが、
Amiga Incに投資する要素があるとすれば、海外版のZaurusの開発環境を提供するという提携ぐらでしょうかね。
うまくいけば、Amiga Incの開発したランタイムライブラリを海外版のZaurusに標準装備させてくれるかもしれませんね。
携帯電話にランタイムが入れさせてくれると大化けするかもしれませんね。
うまくいくにしろ、うまくいかないにしろ、新しいAmigaは生き残るための最後のチャンスですね。
良きにしろ、悪きにしろ
Amigaは噂を楽しむマシンだと思っています。
少し長くなりましたが、dick殿の返答となりましたでしょうか?
私だけ言ってもしょうがないことなのですね多分。
dick殿からすれば、Amigaユーザそれぞれが自分に何が出来るか相談する場がないというのが問題なのかもしれません。